「デザインって結局なに?」「センスがないと無理?」
そう感じている初心者は多いもの。でも実は、デザインは“特別な才能”よりも、“考え方”がとても重要です。
本記事では、デザイン教育の第一線で語られている内容をヒントにしながら、初心者でも今日から使える「デザインの本質」と「3つの実践ステップ」をわかりやすくまとめました。
デザインとは「問題をより良くするための行為
多くの人が“見た目を整える作業”と思いがちなデザインですが、プロの現場ではまったく違います。
デザインとは本来、
「人や社会の問題を発見し、より良い状態へ導くための思考プロセス」
のこと。グラフィック、プロダクト、Web、広告などジャンルを問わず、この考え方が共通しています。
つまり、デザインはアートのように“自分の表現”を見せるものではなく、
「使う人・見る人のために機能させる」ための行為だということ。
そのため、初心者でも考え方さえ身につければ、確実に上達できます。
デザイン初心者が覚えておきたい “たった1つの本質”
デザインとは、
「相手のために考え、問題を解決するための行為」。
見た目の前に“思考”があり、その思考が形になったものがデザインです。
今日紹介する3ステップ――
目的の整理 → 情報の編集 → 世界観の統一
を踏むだけで、初心者でも確実にレベルアップできます!
デザイン初心者が今日から実践できる3ステップ
デザイン初心者が最もつまずくのが「目的を曖昧にしたまま作り始める」こと。
デザインを始める前に、この目的を言語化するだけで完成度は一気に上がります。
▼目的を言語化する3つの質問
- 誰のためのデザインか?(ターゲット)
- どんな行動を促したいのか?(インサイト・行動目標)
- 最終的にどうなっていれば成功なのか?(ゴール)
例えばチラシなら、
・来店してほしいのか
・問い合わせしてほしいのか
・ブランドの世界観を伝えたいのか
目的によって構成も文字量も写真の選び方もまったく変わります。
▼プロがやっている情報整理のポイント
- 主役(最も伝えたい情報)をひとつに絞る
- 伝える順番を決める(大→中→小)
- 無駄な装飾を取り除く
- 情報の役割を分類する
- タイトル
- 説明
- 行動ボタン
- 注意書き など
このプロセスを経ると、自然とレイアウトが整っていきます。
▼初心者でもできる具体例
・まず紙に全情報を書き出す
・優先度をA/B/Cに分類する
・Aの中でも「1番伝えたいこと」をひとつ決める
・Cは「入れなくても成り立つなら削る」
最後に必要なのが“世界観の統一”。
ここが整うと、プロっぽく見える“垢抜け感”が一気に出ます。
▼統一感を生む3つの要素
- 色の統一:メインカラー1色+サブ1〜2色
- フォントの統一:使うフォントは2〜3種類まで
- 余白の統一:要素の間隔をルール化する
ポイントは、「迷う要素を減らす」こと。
色・文字・余白のルールを決めると、どんなデザインも自然と整って見えます。
▼初心者にありがちな失敗
- 色が多すぎてゴチャつく
- フォントがバラバラで落ち着かない
- 余白が不均一で読みにくい
まとめ
- デザインは“問題をより良くするための思考プロセス”
- センスより「考え方」が重要
- 初心者は3ステップを実践すると劇的に上達
- STEP1:目的を言語化する
- STEP2:情報を整理する
- STEP3:世界観を統一する
この3つを続けるだけで、どんなジャンルのデザインでも応用が効きます。
参考動画:youtubeーTUB Tama Art University(多摩美術大学 TUB)チャンネル
「そもそも、デザインてなんだろう?」講師:佐藤卓|Tama Design High School講義プログラム
↓下記URLから今回話題にした動画をご覧いただけます。
https://youtu.be/tBGAUC0rPF4?si=MSnZQxTiFsMoCzoM

