初心者必見!意識すべき心構え3選

「Webデザイン」や「Webデザイナー」という言葉を聞くと、皆さんはどんなイメージを持つでしょうか。
私自身、これまでは商品やWebサイトなどの見た目を整える仕事という印象が強くありました。しかし、実際に制作作業に携わらせていただいた中で、デザインの仕事は単に見た目をきれいにするだけではないことを痛感しました。

デザインとは、誰に、どんな印象を届けたいかを考え、目的に沿った表現を形にする作業だと感じました。さらにそれを、不特定多数の人が見ても理解できる状態に整える必要があります。また、発注者の希望に沿って制作するだけでなく、納期を守るといった時間管理の側面も重要であることに気づきました。

私はこの経験を通して、ウジトモコさん著『デザイン力の基本』を読み、自分の学びを整理しました。ここでは、私が実務で意識できるようにまとめた、
デザインにおける3つの心構えをご紹介します。

デザインにおける3つの心構え

目次

1.デザインのイメージボードを作成する

まず取り入れたいのは、デザインボードの作成です。下手でも構わないので、必ず2枚以上作ることを意識します。
この段階で重要なのは、誰に向けて、どのような印象を伝えたいのかを明確にすることです。

デザインボードを作る前に、依頼者へのヒアリングやターゲットユーザーの分析を行い、方向性を固めることが大切です。
デザインボードを活用することで、作業を進める際の迷いを減らし、デザインの方向性を共有しやすくなるというメリットがあります。
また、完成後の確認や修正も効率的に行えるため、プロジェクト全体の作業効率向上にもつながります。

2.フォントや写真など素材を統一する

次に意識すべきは、使用する写真やフォントなどの素材を統一することです。
素材の選び方ひとつで、デザインの印象は大きく変わります。

例えば、楽しそうな雰囲気を出したいのにモノクロ写真を使用すると、伝えたい印象と異なってしまいます。
逆に、柔らかい印象を出したい場合は、ゴシック体や手書き風フォントを用いることで、視覚的に親しみやすさを演出できます。
例えば、ビジネス系のかしこまった印象を求める場合は、明朝体やシンプルで落ち着いた色合いを選ぶと、信頼感が高まります。

つまり、素材選びはデザインの「意図」を具現化する重要な工程です。統一感のある素材を選ぶことで、見る人に伝わる印象が安定し、メッセージが明確になります。

3.余分な情報は削ぎ落とす

最後に大切なのは、情報の整理と削ぎ落としです。
多くの情報を詰め込みすぎると、何を伝えたいのかがわかりにくくなり、ユーザーの理解を妨げてしまいます。

アピールしたい情報は大きく表示したり、色を変えて目立たせる工夫が必要です。逆に重要度の低い情報は、備考欄に小さくまとめるなどして整理します。
すべての要素にフライヤーのような意識を持ち、全体のバランスを整えることが、伝わるデザインの基本です。

まとめ

本書を通して再確認したのは、Webデザインの本質は「見た目を整えること」ではなく「伝えること」だという点です。
誰に何を伝えたいのかを整理し、素材や情報を統一・取捨選択することが、伝わるデザインを作る上で重要であると学びました。

これらを学んだ考え方を意識しながら取り組むことで、少しずつ制作物の完成度と伝達力を高めていきたいと考えています。
今後は、イメージボードの作成・素材の統一・情報整理の3つを意識して、学習と実践を通じてスキル向上を目指していく予定です。



↓今回参考にした書籍はこちらです
ウジトモコ『デザイン力の基本』日本実業出版社、2019年。

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